2017/10/05
EagleEyeで必要となるデータ容量、または帯域はどの程度必要なのでしょうか?EagleEye社ではカメラ1台あたりプレビュービデオとフルビデオ録画で最低768kbpsが必要とのガイドがあります。
EagleEyeはカメラから来たデータを、ブリッジを介してクラウドに転送しているだけですので正確には「カメラが必要としている」帯域またはデータ容量となります。
これら値はカメラ解像度やフレームレート(コマ数)はもちろん、撮影される物、人、場所、状況によって大きく左右されます。カメラメーカーによってはメーカーWebサイトに算出サービスが利用出来る場合がありますが、算出サービスが無いカメラメーカーの場合はどうすれば良いでしょうか?
聞きたくない模範解答の1つは「実測をしてみないと分かりません」です。今回は実測せず、机上の計算でカメラが必要とする帯域、データ量を「ザックリ」概算の仕方を考察します。
カメラ設定-->解像度 のタブを参照すると下記のように計算に必要な値表示されています。
上図ではプレビュービデオの最大帯域幅100kbps、フルビデオ録画のビットレート1000kbps、合計1100kb≒約1.1Mbpsの帯域が必要であることが読み取れます。(上図ではbpsを単にbと表記しています)。このようなカメラが2台、3台あれば2倍、3倍の帯域が必要になります。
必要とされる、おおよその帯域がある程度わかったところで、現在契約しているインターネット回線と相乗りさせたい場合、帯域が足りているのか否かが大きな関心事です。本来であればEagleEyed社データセンターまでの帯域を計測したいところですが、今回は簡単に実施できる速度計測サイトを利用して計測してみましょう。今回はgoogleのサービスを利用しました。(下図のように「インターネット速度テスト」で検索しました)
弊社での測定結果では192.3Mbps(ダウンロード)、86.6Mbps(アップロード)です。ここで重要なのはアップロードの値です。カメラ画像はブリッジを経由してクラウドへプレビュービデオとフルビデオ録画をアップロードするからです。
例えば弊社環境で約1.1Mbpsの帯域が必要なカメラを用いた場合86.6/1.1=78.8となり、帯域が保証されている前提で78台のカメラが利用可能台数上限と考える事が可能です・・・が本当に使えるんでしょうか、78台も?
帯域と同時に考慮すべきは容量制限です。ご利用の(またはこれから契約する)インターネットサービスプロバイダーに必ず確認してください。例えば1日に30GBの容量制限がある場合を考えてみます。今回例の約1.1Mbpsの帯域を使用するカメラは1日に必要とする容量はどの程度なのか、と言う事です。単位はbps=1秒で1ビットの意味なので1日考えるには60をかけて分、さらに60をかけて時間、さらに24をかけて日。1.1M×60×60×24=95040Mビット必要となります。1バイトは8ビットなので8で割り95040M/8=11880MB。単位をギガバイトにするため1024で割って11880MB/1024≒11.6GB。1日に30GBの容量制限が有る場合30GB/11.6GB≒2.6台となります。